SSKR会報 浜身連 142号 編集人 公益社団法人横浜市身体障害者団体連合会 横浜市港北区鳥山町1752障害者スポーツ文化センター 横浜ラポール3階 佐藤秀樹 (1)第73回福祉の集い 7月9日(日)ラポールシアターを会場に第73回横浜市身体障害者福祉の集いが開催されました。本年5月に新型コロナ感染症が2類から5類に移行、3年余り続いたコロナ禍も新たな段階を迎え、久々に人数制限のない福祉の集いとなり会場は多数の参加者で埋まりました。 浜身連の佐藤秀樹理事長の開会あいさつに続き、第1部の式典では、団体活動功労賞2名、ボランティア活動功労賞2名の表彰が行われました(氏名等2面)。被表彰者を代表して横浜市視覚障害者福祉協会の松坂治男さんは、中途障害者となってエンジニアとしての経験を障害者の情報支援の取組みにいかすことができたと、これまでを振り返りあいさつされました。 続いて、来賓の横浜市健康福祉局障害福祉保健部長 君和田健様、横浜市会健康福祉・医療委員会委員長 竹内康弘様よりご祝辞をいただき、出席された来賓の皆様のご紹介がありました。 最後は、浜身連の内田元久副理事長から手話による大会スローガン、須山優江副理事長から力強い大会宣言の読み上げが行われ式典を締めくくりした。 第2部のアトラクションでは、落語家三遊亭あら馬さんが登場。胆道閉塞症という病気をもって生まれたあら馬さんは、2021年2月に「あと半年」の余命宣告を受け、その年の10月に生体肝移植手術、1年後には高座に復帰しました。当日は、ご自身の闘病体験を織り込みながら落語を披露、元気いっぱいの語り口はとても闘病中とは思えません。笑いのなかにも、しんみりした話や、ためになる話が顔を出し、あっという間の1時間でした。森本行雄さんの手話通訳パフォーマンスも、ほっこりさせてくれました。 お楽しみ抽選会は、お楽しみ袋6本と特賞から5等賞まで10本の景品が用意されました。景品の説明に心が躍り、当選番号が表示されるたびに参加者は一喜一憂。最後まで楽しみました。 ≪スローガン≫ ◇共生社会の実現に向けて、障害者差別解消法を暮らしにいかそう。 ◇障害者雇用促進法の精神をいかし、雇用確保と所得保障を実現しよう。 ◇いつか来る災害に備え、地域とのつながりを強め、支援体制の強化につなげよう。 ◇障害者の視点をいかし、ユニバーサルデザインの街づくりを進めよう。 ◇コロナ禍前の日常を取戻し、誰もが安心して暮らせる社会にしよう。 ◇勇気をもって思いを伝え、一人ひとりが輝く新しい時代を築いていこう。  ≪大 会 宣 言≫  長いコロナ禍から、ようやく明るい兆しが見え、これまでの日常を取戻しているなか、共生社会実現に向けた多くの方々のお力添えによって、ここに第73回横浜市身体障害者福祉の集いを開催することができました。 コロナ禍のもとで、私たちは、日常生活や社会生活での不安や孤独を感じていましたが、様々な社会経済活動が活発となり、人とのつながりが回復してくるにしたがい、不安や孤独が和らいできたように感じます。こうした好機に対人的な支援を必要とする多くの障害者が、社会から孤立することなく、誰もが安心して暮らしていける地域社会をつくることが大切となります。 いつ起こるかわからない大地震や甚大な被害をもたらす風水害に対し、私たちは、いまだ災害への不安を解消することが出来ません。避難が困難な障害者が逃げ遅れることのないよう、地域とのつながりを強め、障害特性に応じた情報保障や個別避難計画の早期作成などの災害への取組の強化が求められます。 私たちは、障害のある人もない人も、個人として尊重され、雇用による所得が保障され、自分の意思により生きることができる共生社会を目指しています。共生社会の実現に向けては、私たちの気付きを伝え、社会生活の様々な障壁を一つずつなくしていくことが大切です。 令和6年4月の改正障害者差別解消法施行を踏まえた合理的配慮の一層の浸透とともに、ユニバーサルデザインの街づくりによる環境の整備を望みます。 誰もが平和な世で安心・安全に、生活の不安なく生き生きと暮らしていけるよう各団体と目標を共有し、強い連携のもとに行動することを誓い、ここに宣言します。 令和5年7月9日 第73回横浜市身体障害者福祉の集い 掲載写真について (上)式典:手話によるスローガンの読み上げ (下)お楽しみ抽選会:抽選番号をガラポンで表示 2面に続く 購読のお申込・お問い合わせ  公益社団法人横浜市身体障害者団体連合会  TEL045-475-2060  FAX045-475-2064